マリナーズがさらなるブルペン補強 右腕・ミドルトンを獲得

マリナーズのジェリー・ディポートGMがブルペンの補強を進めている。マリナーズは日本時間12月17日、エンゼルスからノンテンダーFAとなっていた救援右腕キーナン・ミドルトンとメジャー契約を結んだことを発表。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンはミドルトンの年俸が80万ドル+出来高であることを伝えている。マリナーズは前日にレンジャーズとのトレードでラファエル・モンテロを獲得しており、それに続くブルペン補強となった。

現在27歳のミドルトンは2013年のドラフトでエンゼルスから3巡目指名を受けてプロ入り。このときにエンゼルスのGMを務めていたのがディポートだった。メジャーデビューした2017年に64試合に登板して6勝1敗3セーブ、10ホールド、防御率3.86の活躍を見せ、翌年は開幕からクローザーを務めて16試合で6セーブ、防御率2.04をマークしたが、右肘を痛めてトミー・ジョン手術。昨年9月に復帰し、11試合で防御率1.17と好投したものの、今季は13試合に登板して0勝1敗、2ホールド、防御率5.25に終わった。

Statcastのデータによると、ファストボールの平均球速は戦列復帰直後の2019年が94.1マイルだったのに対し、今季は97.1マイルまで上昇。マリナーズはこの数字を見て、健康を維持できれば十分に戦力になると判断したようだ。また、シアトルがあるワシントン州に隣接するオレゴン州のポートランド出身のミドルトンはマリナーズファンとして幼少期を過ごしており、「マリナーズが僕に興味を持っていると知ったとき、(契約を)迷う余地なんて全くなかった」と話している。

なお、マリナーズはミドルトンの加入に伴いフィリップ・アービンのDFAを発表している。アービンは今年8月下旬にレッズからDFAとなり、9月上旬にウエーバーでマリナーズに加入。2球団合計で37試合に出場し、打率.149、0本塁打、4打点、OPS.481という成績だった。

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