捕手補強が急務のレイズ オプション破棄のズニーノと再契約

レイズは40人枠に捕手がロナルド・ヘルナンデス(メジャー経験なし)しかいない状況が続いており、正捕手の確保が急務となっていた。日本時間12月17日、レイズはマイク・ズニーノと年俸200万ドルの1年契約を結んだことを発表。シーズン終了後、ズニーノの年俸450万ドルの来季オプションを破棄していたレイズだが、投手陣からの信頼が厚いズニーノはチームに不可欠な存在であると判断し、呼び戻すことを決めた。

レイズの発表によると、ズニーノの2022年の契約は年俸が400万ドルから700万ドルのあいだで変動する球団オプションとなっている。「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールは来季ズニーノが80試合に出場すれば500万ドル、90試合に出場すれば600万ドル、100試合に出場するかトレードされた場合は700万ドルになることを伝えている。また、球団オプションには100万ドルのバイアウトが設けられており、ズニーノに保証される金額は年俸200万ドルとバイアウト100万ドルを合計した300万ドルとなる。

現在29歳のズニーノは2018年11月にトレードでマリナーズからレイズに加入し、2019年は90試合、今季は28試合に出場。一発長打のあるパンチ力と安定した守備力は健在だが、2年連続で打率が1割台中盤に低迷するなど、打撃の安定性のなさは依然として改善されていない。今季のポストシーズンでも19試合で4本塁打を放ったが、打率.170、出塁率.196とトータルでの貢献度はそれほど高くなかった。

40人枠内でメジャー経験がある唯一の捕手となったズニーノだが、レイズは今後も捕手の補強に動くと見られており、正捕手の座を確約されているわけではない。シーズン終了後にマイケル・ペレス(ウエーバーでパイレーツへ移籍)とケバン・スミス(FA)の2人が退団しているため、今後はズニーノと併用されるであろう捕手の獲得を目指すことになりそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.