ジャイアンツが先発右腕・ディスクラファーニと1年契約

ジャイアンツは日本時間12月17日、レッズからFAとなっていた先発右腕アンソニー・ディスクラファーニと1年契約を結んだことを発表した。「NBCスポーツ・ベイエリア」のアレックス・パブロビッチによると、ディスクラファーニの年俸は600万ドルで、投球イニング数に応じて最大25万ドルの出来高が設けられているという。大手移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」はディスクラファーニが得る契約を1年400万ドルと予想していたが、それを上回る規模の契約を得ることになった。

現在30歳のディスクラファーニは今季9試合(うち7先発)に登板して1勝2敗、防御率7.22という自己最悪の成績に終わったが、2015年から2019年までの4シーズン(2017年は故障によりメジャーでの登板なし)で34勝をマーク。2019年には自己最多タイの31試合に先発して166回2/3を投げ、9勝9敗、防御率3.89、167奪三振を記録した。ジャイアンツはドリュー・スマイリー(ブレーブスと契約)、タイラー・アンダーソン(FA)、ジェフ・サマージャ(FA)らが退団しており、先発投手の補強を必要としていた。

ジャイアンツは過去2シーズンにわたってドリュー・ポメランツ、ケビン・ゴーズマン、スマイリーといった投手たちの復活を手助けしており、投手ディレクターのブライアン・バニスターや投手コーチのアンドリュー・ベイリーがどのようにディスクラファーニを再生させるか注目される。また、自身の価値の立て直しを目指すディスクラファーニにとって、投手有利のオラクル・パークを本拠地にできるのは大きなメリットとなるだろう。

ディスクラファーニの加入により、ゴーズマン、ジョニー・クエイトと合わせて先発ローテーション5枠のうち3枠は確定。ローガン・ウェブやショーン・アンダーソンといったローテ候補もいるが、5人全員が右腕のため、今後は左腕を中心にさらなる先発投手の補強を模索していくと思われる。

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