M・ファスベンダー 共演のナタリー・ポートマンは「女王だ。すばらしかった」 映画「ソング・トゥ・ソング」

テレンス・マリック監督作「ソング・トゥ・ソング」の劇場公開を前に、成功した音楽プロデューサーのクックを演じているマイケル・ファスベンダーのインタビュー動画が公開された。

共演したナタリー・ポートマンについてファスベンダーは、「ナタリーはすばらしかったよ。女王だ。仕事がしやすく楽しかった。それに踊りやすかった。これは重要なことなんだ。こうした即興の必要な仕事で相手への信頼度が増すからね」と振り返っている。

自分の演じた役柄については、「クックというキャラは『失楽園』のサタンに近いと思った」と説明し、「監督は”思い切りやれ!”といつも叫ぶんだ。だからそうしてる。私の演じるクックは物事を引っかき回して、挑発だけして後は何もしないヤツでね。だからとても…疲れるんだ。週末にはヘトヘトさ。それに監督の撮影は次々と休みなく行われるんだ。休憩は昼の30分だけだ。だから本当に…役者として準備万端でないといけない。常に気が抜けないんだ」と語っている。

テレンス・マリック監督については、「テレンス監督の言葉には大きな力がある。彼はまさに詩人なんだ。映像で物語を描く点だけでなくセリフ自体も詩的だ。彼はアメリカ人初の”作家主義”の監督だと思う。ヌーベルバーグの継承者だ。映像だけで表現し説明はしない。テレンス監督の作品はどれも言葉では説明できない。体に響く感じだ。偉大な芸術の印だ」と絶賛している。インタビュー映像では、音楽についても語っている。

「ソング・トゥ・ソング」は、音楽の街であるテキサス州オースティンを舞台に、幸せを模索する4人の男女を描いた作品。”何者かになりたいフリーター”のフェイをルーニー・マーラ、”売れないソングライター”のBVをライアン・ゴズリング、”成功した音楽プロデューサー”のクックをマイケル・ファスベンダー、”夢を諦めたウェイトレス”のロンダをナタリー・ポートマンが演じており、リッキ・リー、イギー・ポップ、パティ・スミスなどのミュージシャンがカメオ出演している。「天国の日々」「ツリー・オブ・ライフ」などのテレンス・マリックが、監督・脚本を務めている。

ソング・トゥ・ソング
12月25日(金)新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開
配給:AMGエンタテインメント
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