朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ～ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ～ナのカフェボンボン」の本棚は、『緑の髪のパオリーノ』。
イタリアを代表する作家・ジャンニ・ロダーリの小さな物語がたくさん詰まった短編集です。朝読書にオススメしたい一冊です。
『緑の髪のパオリーノ』
著者：ジャンニ・ロダーリ／訳：内田洋子
出版社：講談社
かわいくて奇想天外なお話を読めば、その日一日、きっと楽しい気分。ロダーリさんの魔法にかかって、空も花もネコもみんな胸に抱きしめているような、温かな気持ちがこみ上げてきます。
表題作の緑の髪のパオリーノの話はとてもファンタジック。緑色の髪の赤ちゃんを見に来た女の人たちが言った言葉は「頭にサラダが乗っているみたい」。パオリーノの髪を診察するためにお医者さんが呼ばれて……。荒井良二さんの装画を眺めていると、パオリーノの髪のなかに入ってみたくなる。
ロダーリさんの世界では、みんな話をするのがあたりまえ。ネコはしゃべるだけじゃなくて手紙だってかくし、通学カバンに入っている物たちも、子どもが眠っているあいだにおしゃべりしています。シチリア島やサルデーニャ島の楽しい会話も聞いてみてくださいね。
2020年はジャンニ・ロダーリ生誕百周年にあたります。不安な毎日が続いていますが、ロダーリさんのお話でやさしい時間をお過ごしください。
ロダーリさんの本、以前ご紹介したこちらもぜひどうぞ。
＊『パパの電話を待ちながら』
＊『猫とともに去りぬ』
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ～ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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