新潟県全域で積雪が確認される中、なぜ新潟市中央部のみ積雪0センチなのか?

新潟市中央区の白山神社前(午後2時前)

14日より新潟県上空には強い寒気が入り込み、各地で積雪が確認されている。気象庁によると、17日現在で、長岡市で39センチ、柏崎市で9センチ、上越高田で40センチの積雪となっている。一方で、今年の新潟市内、特に中央区や西区、東区での降雪量は少なく、現在の新潟市沿岸部の積雪量は0センチ。平年と比べても少なく、17日14時時点では晴れ間すら覗いている。

新潟市内の降雪量が少ない点について新潟地方気象台は「佐渡島の存在が、現在吹く北西の風に対する風除けになっている」と話す。日本海側北西から吹く水分を含む風が、佐渡島にぶつかることによりちょうど新潟市を避けるように二手に分かれているのである。また新潟市沿岸部・中央部は、雨雲を発生させる山などが存在しないことも降雪が少ない理由の一つとなっている。

新潟県内の積雪状況(気象庁ホームページより)

佐渡島を起点に雨雲が分裂しているのがわかる(気象庁ホームページより)

佐渡島に隠れる地点のみ降水量が少なくなっている(気象庁ホームページより)

一方で、今後風向きが西寄りに変化した場合は、新潟市でも例年通りの降雪となるという。「今年は雪が少ない」と油断せず、スノータイヤへの切り替えなど雪への準備は欠かさないようにしたい。

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