国立公園にエアコンや冷蔵庫… 不法投棄撲滅へ一斉パトロール 箱根

不法投棄されたごみの中にはエアコンやラジカセなどの家電製品もあった=箱根町元箱根の箱根ビジターセンター

 ごみの不法投棄を撲滅し、富士箱根伊豆国立公園の美しい景観を守ろうと17日、神奈川県箱根町や静岡県裾野市などの行政や観光事業者らが協力してパトロールを行った。

 「箱根地域国立公園内ゴミ不法投棄防止一斉パトロール」には、18団体から計約60人が参加。元箱根地区や長尾峠周辺など箱根町内を中心に車両で巡回し、不法投棄されているごみを見つけて回収した。

 道路沿いの斜面や林では、エアコンや冷蔵庫といった家電ごみや、布団などが見つかった。空き缶やペットボトルなどの資源ごみも回収し、分別して町環境センターに搬入した。

 パトロールは2007年に始まり、今年で14回目。環境省の同公園管理事務所の千葉康人所長(43)は、きれいな環境を保つことが不法投棄防止につながるとし、「国立公園にごみが捨てられている現状を多くの人に知ってもらい、不法投棄を撲滅したい」と話している。

© 株式会社神奈川新聞社