【新型コロナ】患者が利用できる「即応病床」利用率 県が公表開始 16日現在で60.89%

神奈川県のホームページで公表されている病床利用率

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県はコロナ患者が直ちに利用できる「即応病床」に対する病床利用率の公表を始めた。これまでは最大確保病床1939床に対する利用率を公表していた。実質的な利用状況を示すことで、病床の逼迫(ひっぱく)を県民に分かりやすく伝える。

 県のホームページ(HP)で16日から、推移を示すグラフとともに公表した。1939床は一般診療などで使っている病床を可能な限りコロナ治療に転用した場合に確保できる数で、即応病床は日々変動する。16日現在の即応病床数は785床で、利用率は60.89%。最大確保病床に対する利用率の公表も続け、同日現在で24.65%だった。

 最大確保病床ベースだと数値は低くなるため、県医師会などから「実態に即していない」との声が上がっていた。黒岩祐治知事は15日の会見で「すぐに対応できるようにする」と述べ、公表を見直す意向を示していた。

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