東京都が「コロナ特別警報」 過去最多の822人が感染

東京都は12月17日、新型コロナウイルスの感染者が新たに822人確認されたと発表しました。1日当たりの感染者数はこれまで最多だった678人を大きく上回り、過去最多となりました。東京都は11月から酒類を提供する飲食店やカラオケ店への営業時間の短縮要請など対策を打っていますが、感染の拡大が続いています。こうした中、東京都は医療提供体制の警戒レベルを初めて「最も高い」段階に引き上げました。

東京都は17日、感染状況を分析する会議を開き、これまでで最も高い「警戒レベル」だった感染状況に加え、新たに医療提供体制も警戒レベルを初めて「最も高い段階」に引き上げました。会議で東京都医師会の猪口正孝副会長は「入院患者の引き続く増加傾向に伴い、新型コロナ患者のための医療と通常医療との両立が困難になった。医療提供体制の余力は全部使った。あとは(通常医療を)転用していくということ。とにかく患者を減らすしかない」と危機感をあらわにしました。

警戒レベルが最も高い段階に引き上げられたことを受け、東京都の小池知事は臨時会見を開き「都内の感染者数は、遠からず1日当たり1000人になる。今こそ命を守る危機感を共有し、ここで踏みとどまらなければ命を守れない」と述べ、感染状況について強い危機感を示しました。そして「年末年始コロナ特別警報」を掲げ、感染防止のための行動を心掛けるよう訴えました。

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