カブス ヤンキースから放出の救援右腕・ホルダーを獲得

カブスは日本時間12月18日、ヤンキースからノンテンダーFAとなっていた救援右腕ジョナサン・ホルダーを獲得したことを発表した。現地記者の報道によると、ホルダーの契約は1年75万ドルで、最大15万ドルの出来高が設けられているという。カブスはジェレミー・ジェフレス、ペドロ・ストロップ、ライアン・テペラといった主力リリーバーがFAとなり、ホルダーのほか、ウエーバーでロバート・ストックを獲得するなど、安価な選手で穴埋めを進めている。

現在27歳のホルダーは、2014年のドラフト6巡目指名でヤンキースに入団し、2016年9月にメジャーデビュー。メジャー2年目の2017年に37試合で防御率3.89、2018年には自己最多の60試合に登板して防御率3.14をマークしていたが、2019年は34試合で防御率6.31、今季も18試合で防御率4.98と精彩を欠き、今月上旬にノンテンダーFAとなっていた。

なお、ホルダーの契約は「ノン・ギャランティード・コントラクト(非保証契約)」となっており、年俸75万ドルが支払われることが保証されているわけではない。ロースター入りしてシーズン開幕を迎えることができれば75万ドルの全額が保証されるものの、春季キャンプ中に解雇された場合は年俸の一部しか支払われない。

メジャーリーグ公式サイトによると、春季キャンプの1日目から15日目までのあいだに解雇された場合、解雇手当として30日分の日割り給与が支払われる。また、春季キャンプの16日目から最終日までのあいだに解雇された場合、解雇手当として45日分の日割り給与が支払われる。毎年、春季キャンプがスタートして2週間が経過したあたりで解雇される選手が続出するのはこの制度の影響である。

よって、ホルダーは現時点で開幕ロースター入りを保証されているわけではない。カブスは今後もリリーバーの補充を進めていくと見られるが、ホルダーが年俸75万ドルを得るためにはロースター争いに勝利することが必要となる。

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