平塚の海や漁業に親しんでもらおうと、平塚市漁業協同組合は17日、地元の市立港小学校の5年生児童約90人をひらつかタマ三郎漁港(平塚新港、同市千石河岸)に招いて遊漁船への乗船体験を行った。
これまで同校の5年生は毎夏、平塚沖でヒラメの稚魚放流に参加していたが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となった。乗船体験は「この学年だけ何もないのはかわいそう」(市漁協)と同校などと企画した。
この日は3隻に分かれ、平塚新港を出発し、茅ケ崎沖の烏帽子岩周辺まで約1時間の船旅を楽しんだ。
海上から平塚海岸の松林や雪化粧した富士山、海洋観測を行う平塚沖総合実験タワーなどを見て回り、児童らは船が波に揺られるたびに歓声を上げた。
初めて船に乗ったという村田好誠君(11)は「水しぶきも、海面に反射する太陽の光もきれいだった。また船に乗りたい」と笑顔だった。