物件によって、リノベーションに対する向き・不向きがあります。希望のリノベーション内容がある場合は、その内容に適したベストな物件を見つけることが大切です。
こちらでは、リノベーションに向いている中古住宅・マンションの探し方を紹介します。
リノベーションに向いた物件の探し方
リノベーション用の物件を探す際には、主に「不動産会社を利用する」「ワンストップサービスを利用する」という2種類の方法があります。それぞれ特徴が異なるため、ニーズに応じて選びましょう。
不動産会社を利用する
もっともスタンダードなのが、不動産会社を利用する方法です。多くの不動産会社は中古住宅の紹介も行っており、賃貸探し以外でも利用できます。
サイトやアプリでの物件検索も可能です。スマートフォンがあればどこでも物件を探すことができます。
不動産会社は物件探しのプロフェッショナルです。希望の立地や条件などを指定すれば、適切な物件を紹介してもらえます。通常、問い合わせや内見に関しては、無料で対応してくれるはずです。
ただし、リノベーションに関しては別の会社に依頼することになります。多くの不動産会社は物件の紹介に特化しており、リノベーションに関しては専門外です。
希望しているリノベーションが実施できる物件を紹介してくれるとは限りません。理想通りリノベーション住宅に仕上げるためには、リノベーション会社からのアドバイスを受けながら物件を探す必要があります。
「ワンストップサービス」を利用する
リノベーションを行うつもりで中古物件を探すのであれば、「ワンストップサービス」を利用するのが一般的です。
「ワンストップサービス」とは、物件探しから資金計画、設計から施工まで一社完結できるリノベーションサービスのことです。すべての行程をひとつの会社に任せられることから、リノベーションまでの行程をスムーズに進められます。
ワンストップリノベーションとは?メリット・デメリット、上手な活用法を解説
紹介されるのはリノベーション可能な物件のみです。設計について、不動産会社とリノベーション会社の双方に相談しながらプランニングを進める手間がかかりません。
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リノベーションに適した物件を選ぶときのポイント
何も考えずに物件を選ぶと、購入した後に希望のリノベーションが実施できないことが発覚するケースも少なくありません。そのため、リノベーションの対象となる中古物件・マンションは慎重に選ぶ必要があります。
どのくらいの築年数か確認する
資産価値の点では、一定の築年数が経過した物件をおすすめします。そのため、リノベーションを検討している場合は、まず物件の築年数をチェックすることが大切です。
一般的に、物件の資産価値は築25年程度で下限を迎え、それ以降大きく下がることはありません。そのため、この程度の築年数の物件が狙い目です。安い値段で購入できることも多く、その分リノベーション用の予算を増やせます。
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水まわりの構造を確認する
水まわりの構造によっては、配管に高額の費用が発生します。老朽化や汚れが目立つ状態だと、300万円前後の費用が発生し、それだけでリフォーム用の予算が大きく目減りしてしまうでしょう。
一般的に、水まわりの設備は設置から10~15年で限界を迎えます。築年数が長い物件であれば、最低でも1度は水まわり設備の交換が行われているケースが大半です。
大きな費用負担を防ぐため、キッチン、お風呂場、トイレなど、水まわりの構造・状態について慎重に確認してください。
中古マンションを選ぶときのポイント
戸建てだけではなく、中古マンションをリノベーションの対象として選ぶのも一般的です。この場合、中古マンションだからこそ意識しなければならないポイントがあります。
中古マンション探して気をつけなければいけないポイントの中には専門的な知識がないとわからないことも多いです。
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管理規定や工事のルールを確認
構造的に希望のリノベーションが可能だったとしても、その理想が実現できるとは限りません。マンションによっては、管理規定によって工事の内容が制限されている場合もあります。詳しい制限内容については、管理組合に確認が必要です。
階下への騒音を防ぐため床の貼り替えができない、水まわりの大規模な位置変更ができないなど、工事のルールは物件によってさまざまです。
ルールがある場合、その範囲でリノベーション内容を考えるか、他の物件を探すことになります。組合が定めたルールは、不動産会社を通じて確認可能です。
間取りに制限があるかを確認する
中古マンションによっては、リノベーションによる間取り変更が制限されている場合があります。
上述した組合によるルールのほか、構造上の問題も少なくありません。間取り変更を伴うような大規模なリノベーションの場合は、とりわけこの間取り制限について詳細に確認しておきましょう。
こうした間取りの制限については、一般的な方の知識だけではわかりません。必ず、リフォーム業者などの専門家を交えて確認しましょう。多くの場合、外観上はわからない構造上の問題によってリフォームで変更できる間取りが制限されます。
ラーメン構造の物件にする
マンションの構造は「壁式構造」と「ラーメン構造」の2種類に大きく分けられます。壁式構造は壁・床・天井などの面で建築物を支え、自立させる構造です。対して、ラーメン構造は柱や梁などで建物を支える構造を意味します。
壁式構造の建物は強固で耐震性に優れる一方、壁を撤去できないことからリノベーションの観点では自由度が下がってしまいます。間取りを変更したい場合は、リノベーションの自由度が高いラーメン構造の物件を選ぶのがおすすめです。
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中古マンションを選ぶメリットは?
中古マンションには、リノベーション対象物件としてのメリットがたくさんあります。こちらでは、代表的なメリットについて紹介します。
好立地・エリアの選択肢が多い
当然ながら、中古マンションは新築よりも以前に建築されています。それだけに、新築以上に好立地な中古マンションは少なくありません。新築以上に希望に添う立地のマンションが見つかりやすいといえます。
駅近くの場所、治安がいい場所、各種施設へのアクセスがいい場所など、エリアの希望があれば不動産会社のスタッフに伝えてみましょう。豊富な中古マンションのなかからベストな物件が提案されるはずです。
物件の購入価格を抑えられる
新築と比較すると、中古マンションの物件価格は大きく下落しています。物件購入価格を抑えられ、予算の大半をリノベーションにまわすことができる点は大きなメリットです。
中古マンションをフルリノベーションしたとしても、新築を購入した場合の6~7割に費用負担を抑えることができます。対して、住み心地については新築と比較しても遜色ありません。
物件の内覧、見学を購入前にできる
新築の場合、購入検討段階では実物ができあがっていないことも少なくありません。見学を希望する場合はモデルルームなどに足を運びますが、やはり実物と比較すると細かな点が違います。
一方、中古マンションの場合は建造済みのため、物件の内覧・見学を購入前に自由にできます。物件という大きな買い物を、実物を見ずに決心するのは難しい場合があるでしょう。その点、中古マンションであれば安心です。
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リノベーションをする際に考えること
以下では、多くの方に意識していただきたい、リノベーション前の検討事項について解説します。
リノベーションする場所をイメージする
住まいのなかでどの部分をリノベーションするのか明確にイメージしておきましょう。物件の候補が決まってきたら、そのイメージを当てはめてみてください。
リノベーションの場所についてはライフスタイルや家族構成などによっても変わってくるため、リノベーション後の生活も含めてイメージすることをおすすめします。
かかる費用面から検討する
無理に費用をかけてもリノベーション後の生活が厳しくなってしまいます。予算に応じてリノベーション内容を検討しましょう。
リノベーションの各内容に優先順位をつけておくことも大切です。リノベーション会社に相談する際も、予算を決めておくとスムーズに話し合えます。
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