日之影愛ポスターに 中学生の目線独創的コピー

 日之影町・日之影中(伊東泰彦校長、86人)は、町のPRポスターを独自に制作し、学校や町のイベント会場に掲示するなど活用している。山や棚田、清流など美しい町の風景写真に、生徒が考えた個性的なキャッチコピーがデザインされ、完成度の高いポスターに仕上がっている。
 古里の魅力を発見し、魅力を内外に発信してもらおうと初めて実施し、全校生徒が参加した。夏休み前から、町や同校、生徒が所有する写真を素材に、それぞれの視点から印象的なコピーを考案。パソコンを使い、文字を写真に重ねた。
 校内審査で16作品に絞り込み、最終的には佐藤貢町長や町職員、PTAらの投票で、実際にポスターにする8作品を選考。10月に完成し、文化祭などの学校行事、町のイベントなどでPRに活用している。
 キャッチコピーは、深い渓谷や清流をアピールした「海はないけど川がある!ビルはないけど橋がある!」=写真左、2年甲斐陽菜さん(14)、山からの絶景を表現した「自由な空!」=1年小川櫂さん(12)=など力作がそろう。
 このうち、3年米田愛海(まりん)さん(15)の作品=写真右=は、棚田の風景に「日本の昔にタイムスリップ」のコピーが映える。米田さんは「日之影は田舎だけど、昔ながらの風景が魅力的。ポスターを作っているうちに、将来は日之影に戻ってきたいと思えるようになった」と話した。

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