岩塚製菓、積荷の米菓をシェア 渋滞の車に配布、SNSで賞賛の声

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立ち往生した車の運転手らに配られたとみられる岩塚製菓の米菓

 多くの車の立ち往生が続く関越道で、渋滞に巻き込まれたトラックの運転手が、荷台に積んでいた岩塚製菓(新潟県長岡市)の米菓を車中に取り残された他の人たちに無料で配り、会員制交流サイト(SNS)上で話題となっている。18日には、運転手と配布を“許可”した同社への感謝のコメントが拡散。称賛の声が相次いだ。

 岩塚製菓によると、運送の業務を委託する魚沼運輸(長岡市)のトラック3台が関東方面に向かって関越道を走行中、雪による渋滞に巻き込まれて動けなくなった。

 発送を巡って両社で連絡を取り合っていたところ、運転手が食べ物を持っていないことを知った岩塚製菓生産管理部長の浅川慎一さんが「それなら積んでいるうちの商品をどんどん食べてほしい」と即断。浅川さんの思いを聞いた魚沼運輸の運転手は、立ち往生している周りのドライバーたちに配り始めたという。

 突然の差し入れをもらった中の一人が17日夜、SNS上に「関越道で立ち往生して22時間が経(た)ちました。支援は一度もきていません。その代わりトラックの運転手さんに、会社から承諾を得たからとお煎餅をいただきました。岩塚製菓さん運転手さんありがとうございます」とコメント。実際に手渡されたとみられる岩塚製の「黒豆割りせん」「えび黒こしょう」の画像もアップした。

 すると、SNS上で「最高だな」「誠意ある行動に感謝」「ますます好きになった」などのコメントが次々と書き込まれた。

 同社総務部長の竹部雅伸さんは「もっと早く配布を判断できたのではと反省したが、今回の件を知った方から『感動した』という声をたくさんいただきびっくりしている」と思わぬ反応に驚きながら「2004年の中越地震で被災してたくさん支援をいただいて以来、災害のたびに自分たちでできることをやってきた。今後もその姿勢を従業員一同で共有したい」と話した。