もう里に降りてこないでね…丹沢・清川村でクマ捕獲、学習させ放つ

捕獲されたツキノワグマ(県提供)

 神奈川県は18日、清川村煤ケ谷でツキノワグマのオス1頭を捕獲し、鳥獣保護区内に放獣したと発表した。クマは体長約1.3メートル、体重約110キロ。

 県によると、8月に煤ケ谷地区でツキノワグマの出没が確認された。今月に入り、再度出没したため、17日に捕獲用のおり1基を設置。18日早朝におりに入っているのが見つかった。

 ツキノワグマの県内の生息数は約40頭とされ、絶滅危惧種になっている。このため、耳に識別用の標識を付け、クマの嫌がるスプレーを噴霧するなど、人里に近づかないよう学習させた上で放った。

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