キタイワトビペンギン6羽仲間入り 長崎ペンギン水族館一般公開

仲間入りしたキタイワトビペンギン=長崎ペンギン水族館

 長崎ペンギン水族館(長崎市宿町)に17日、キタイワトビペンギン6羽が仲間入りした。同館は既にミナミイワトビペンギンも飼育しており、国内で唯一「キタ」と「ミナミ」の両方を同時に観察できる。18日から一般公開が始まった。
 同館のペンギン飼育種数は九つとなり“世界一”に返り咲いた。キタイワトビペンギンは、南大西洋とインド洋南部の島々に生息。絶滅危惧種にも指定されている。1メートル以上の高い岩も両足でジャンプして移動する。体長約60センチ、体重約2.5キロで、特徴は赤い目の上から生える黄色い飾り羽。「ミナミ」よりも体が一回り大きく、飾り羽も約15センチで1.5倍長い。
 6羽は、繁殖などを目的に神奈川県と秋田県の水族館からやってきた。ケージから飼育場に出ると、元気に跳びはねて岩に登り、水中を勢いよく泳ぎ回った。
 ペンギン担当飼育係の村越未來さん(34)は「『キタ』と『ミナミ』の両方を観察して生態を知り、ペンギンに興味を持ってほしい」と笑顔で語った。

 


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