秀吉の「黄金の茶室」、小田原に復元? 石垣山一夜城でイルミイベント

二の丸広場に光の茶室を再現したイルミネーション大茶会=石垣山一夜城

 豊臣秀吉の小田原合戦(1590年)にちなみ、小田原市内の2城を連動させるイベント「一夜城×小田原城 令和に蘇(よみがえ)る小田原合戦」のオープニングトークショーが18日、石垣山一夜城(小田原市早川)で行われた。小田原ツーリズムの主催で、市が共催。

 ショーでは、北条氏研究の歴史学者・黒田基樹さんや城好き芸能人らが登場。芸人の長谷川ヨシテルさんは、初日の出は石垣山一夜城から見ていると明かし「相模湾がきれいで本当にいい景色」と絶賛。ラジオDJのクリス・グレンさんは「一夜城は歴史のパワースポット。有名な戦国大名がここに集まった。ヒーローを近くに感じられる」と魅力を語った。

 石垣山一夜城では来年1月3日まで、本陣を置いた秀吉が豪華な茶会を開いたことにちなみ「イルミネーション大茶会」を開催。二の丸広場を12万球の黄金色のイルミネーションで飾り、秀吉の豪快な世界観を演出する。

 北条方が籠城した小田原城(同市城内)では12月19、20の両日、戦国期に月6回開いていた「北條六斎市」にちなんだ「北条市」を開催。飲食物や伝統工芸品などを購入できる。北条氏に仕えたとされる忍者集団「風魔忍者」の子ども向け体験もできる。

 イルミネーションは連日午後5時半~8時、事前予約制で有料。ミナカ小田原から無料バスが出る。北条市は午前10時~午後5時。入場無料。問い合わせは、小田原ツーリズム電話0465(46)8260。

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