バウアーの他球団移籍は確実か 「レッズには高すぎる」と米記者

今季ナショナル・リーグのサイ・ヤング賞に輝く見事な活躍を見せ、レッズの7年ぶりのポストシーズン進出に大きく貢献したトレバー・バウアーだが、この右腕がレッズに残留する可能性はほとんどなさそうだ。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンは日本時間12月19日、「バウアーはレッズには高すぎる。来年は他のチームで投げることになるだろう。これは驚くことではない」とツイート。レッズにはバウアーを引き留めるだけの資金力がないとの見通しを示した。

今季のバウアーは11試合に先発して2完封を含む5勝4敗、防御率1.73、100奪三振の好成績をマーク。ダルビッシュ有(カブス)、ジェイコブ・デグロム(メッツ)らとの争いを制し、自身初のサイ・ヤング賞を受賞した。シーズン終了後にはレッズからのクオリファイング・オファー(年俸1890万ドルの1年契約)を拒否しており、バウアーが他球団と契約した場合、レッズは来年のドラフトで補償指名権を得られる。

ヘイマンは「レッズはそんなに後悔すべきではない。彼はチームをポストシーズンへ導き、好投し、球団史上初のサイ・ヤング賞をもたらした。さらに(バウアーが他球団へ移籍すれば)ドラフト指名権も獲得できる」と述べ、昨年7月末にバウアーを獲得したトレードが成功だったことを強調。バウアーがレッズに十分な成果をもたらしたとの見解を示した。

レッズは今オフ、今季途中に獲得したアーチー・ブラッドリーをノンテンダーFAとしたほか、クローザーのライセル・イグレシアスをトレードでエンゼルスへ放出。先発ローテーションからはバウアーとアンソニー・ディスクラファーニがFAとなり、ディスクラファーニはジャイアンツと契約した。さらにソニー・グレイにもトレード放出の噂が浮上している。しかし、レッズはチーム再建に向かおうとしているわけではなく、「戦力と年俸のバランスを整える」ための動きであると見られている。

遊撃手の補強を今オフの最優先事項に掲げるレッズ。退団した投手の穴埋めも必要だが、今後どのような補強を展開していくのだろうか。

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