クレビンジャー離脱のパドレス レッズ・グレイに興味

パドレスは今季途中にインディアンスから獲得したマイク・クレビンジャーがトミー・ジョン手術を受け、来季を全休することが確実となっている。それに伴いクレビンジャーの穴を埋める先発投手の獲得を目指しており、「FanSided」のロバート・マレーによると、ソニー・グレイ(レッズ)の獲得に興味を示しているようだ。今オフのレッズは年俸総額の削減を進めており、先発ローテーションの一角を担うグレイの放出にも前向きであることが報じられている。

現在31歳のグレイは2019年1月にヤンキースからトレードでレッズへ移籍し、2022年までの4年契約(2023年は球団オプション)を結んだ。移籍1年目の2019年は31試合に先発して175回1/3を投げ、11勝8敗、防御率2.87、205奪三振の好成績をマーク。今季は9月に調子を落とし、11先発で5勝3敗、防御率3.70に終わったが、8月末の時点では5勝1敗、防御率1.94を記録していた。

「ジ・アスレチック」のデニス・リンは先日、来季のパドレスの年俸総額が今季(およそ1億5000万ドル)よりも減額される可能性が高いことを伝えた。リンによると、パドレスはまだ来季の年俸が確定していない選手の予想額を含めると、すでに1億2000万ドルほどの年俸を抱えているという。これに従えば、補強に使える予算は多くて2000万ドル前後ということになるだろう。

その点において、グレイはパドレスの財政状況にフィットする存在と言える。2021年と2022年の年俸は1000万ドル、2023年の球団オプションも1200万ドルと良心的な金額になっており、パドレスの補強予算内で獲得が可能。最大であと3年保有できるのも大きな魅力だ。その分、トレードでの獲得には大きな対価が必要になることが予想されるが、パドレスは獲得を実現できるだけの若手有望株を抱えている。トレードが実現する可能性は十分にありそうだ。

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