タイガースの有望株右腕・ファエドがトミー・ジョン手術へ

タイガースは日本時間12月20日、有望株右腕のアレックス・ファエドが今月中にトミー・ジョン手術を受ける予定であることを発表した。現在25歳のファエドは2017年ドラフト1巡目(全体18位)指名でタイガースに入団し、「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングでは球団10位にランクイン。早ければ来季中にメジャーデビューすることが期待されていたが、復帰には通常14~16ヶ月を要するため、メジャー昇格は2022年以降に持ち越されることが確実となった。

ファエドはプロ2年目の2019年にAA級で22試合に先発して115回1/3を投げ、6勝7敗、防御率3.90、134奪三振を記録。今年の春季キャンプではさらなる成長をアピールし、首脳陣に好印象を与えていたが、新型コロナウイルスに感染した影響で夏季キャンプには参加できなかった。その後、球団のマイナーキャンプ地でトレーニングを続けていたが、9月に右前腕痛を発症。結局、トミー・ジョン手術を受けることが決定した。

タイガースの有望株がトミー・ジョン手術を受けるのは今年2人目。「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングで球団9位にランクインしている左腕ジョーイ・ウエンツが今年3月にトミー・ジョン手術を受け、現在リハビリを続けている。ウエンツは2019年途中にトレードでブレーブスから加入し、AA級でファエドとともに先発ローテーションの一角を担った。

タイガースは多くの有望株投手を抱えており、そのうちケーシー・マイズとタリク・スクーバルの2人が今季メジャーデビュー。マット・マニングもメジャー昇格を目前に控えている。しかし、その一方でウエンツとファエドの2人はトミー・ジョン手術で長期離脱。チーム再建はこれらの有望株投手の活躍にかかっているだけに、チームとしてはメジャー昇格組のさらなる成長と長期離脱組の順調な回復を祈っていることだろう。

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