エンゼルスなど複数球団がパイレーツ・マスグローブに興味

ジョー・マスグローブは「パイレーツで最もトレード価値の高い選手」と言われているが、その先発右腕に対して複数の球団が興味を示しているようだ。メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、マスグローブに興味を示している球団のなかにはエンゼルス、ブルージェイズ、レッドソックスなどが含まれているという。また、「FanSided」のロバート・マレーは今年8月末のトレード期限にブルージェイズがマスグローブ獲得目前だったことを伝えている。

パイレーツのベン・チェリントンGMは昨年11月に就任するまでブルージェイズで約3年にわたって球団副社長を務めていたため、ブルージェイズのマイナー組織に精通している。そうした事情もあり、今年8月末にブルージェイズとのトレード交渉を行っていたようだが、トレード成立には至らず、ブルージェイズは代わりにロビー・レイとロス・ストリップリングを獲得した。

また、ブルージェイズはマスグローブにとってプロ入り時の球団でもある(2011年ドラフト1巡目・全体46位指名)。2012年7月にJ・A・ハップらを獲得するトレードでアストロズへ放出したが、先発投手のさらなる補強を目指している今オフ、マスグローブを呼び戻すことを検討しているようだ(マスグローブは2016年にアストロズでメジャーデビューしたあと、2018年1月にトレードでパイレーツへ移籍)。

マスグローブは今季、故障の影響で8試合にしか先発できなかったが、39回2/3を投げて1勝5敗、防御率3.86、55奪三振を記録。奪三振率が前年の8.30から12.48へ急上昇し、FIP(守備の影響を排除した疑似防御率)でも自己ベストの3.42をマークしたため、評価が大きくアップしている。今季の年俸が280万ドルと安価で、FAまであと2年保有できる点も大きな魅力。先発投手の補強を必要とするチームからのオファーが殺到していると見られる。

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