逗子を舞台に謎解き街歩き JR若手駅員の企画、好評

謎解きイベントを企画した熊倉さん(左)、嶋貫さん=逗子市逗子

 JR逗子駅の駅員が企画した謎解きイベント「ずしなぞ~謎の手帳と不思議なカメラ」が好評だ。若手駅員が10カ月かけて考案した逗子が舞台の物語を、まちを歩きながら謎を解き読み進める。10代から90代まで、市内外からの参加がある「想像以上の反響」で、駅員らは「屋外で『密』を避けて逗子の魅力を体感してほしい」と話す。参加無料で27日まで。

 「気が付いたら逗子駅東口改札に立っていた。手に持っているのは謎の手帳と不思議なカメラ。自分がどうしてここにいるのか、全く思い出すことができない」─。謎解きはこんな一文から始まる。記憶を失った少年がある女の子に出会い、一緒に謎を解く設定だ。

 同駅などで配布するチラシに記載された最初の1問を解き、謎解きキットを受け取る。逗子海岸周辺まで歩きながらまず四つの謎を解き、駅で報告して最後の謎にも正解すると、プレゼントがもらえる。逗子銀座商店街も協力し、9店舗で参加特典を受けられる。

 すでに約1500人が参加し「散策が楽しい」「住民が温かい」などと評判で、企画した熊倉麻実さん(36)、嶋貫洋祐さん(35)は「逗子を好きになってもらえる企画。今年の思い出を逗子でつくって」と笑顔だ。受け付けは午前9時~午後5時(配布は午後3時まで)。

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