レッズ 先発右腕・カスティーヨのトレードも検討か

今季のレッズは打線が得点力不足に苦しむなか、トレバー・バウアー、ルイス・カスティーヨ、ソニー・グレイの先発3本柱が7年ぶりのポストシーズン進出の原動力となっていたが、その3本柱が完全に解体される可能性が出てきた。サイ・ヤング賞のバウアーはすでにFAとなっているが、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、レッズはトレード放出が噂されているグレイに加え、カスティーヨについてもトレード交渉を行っているようだ。

現在28歳のカスティーヨはメジャー2年目の2018年に自身初の2ケタ勝利となる10勝を挙げ、2019年は32試合に先発して190回2/3を投げて15勝8敗、防御率3.40、226奪三振の好成績をマークし、自身初のオールスター・ゲーム選出。今季は開幕5連敗と出遅れたものの、9月に持ち直し、12先発で70回を投げ、4勝6敗、防御率3.21、89奪三振を記録した。

カスティーヨは今季でサービスタイム(メジャー登録日数)が3年を超えたため、今オフから年俸調停の対象となる。今季の年俸は66万3500ドルだったが、来季は最大で580万ドル前後まで昇給することが予想されており、新型コロナウイルスの影響による財政難で年俸総額の削減を進めているレッズは放出を検討しているようだ。

しかし、カスティーヨはFAまであと3年も保有でき、グレイも2年2000万ドル+年俸1200万ドルのオプションという格安の契約が残っている。よって、レッズが要求する対価のレベルは極めて高いものになる可能性が高く、レッズの要求を満たすオファーを提示するチームが現れるかどうかは不透明だ。また、バウアーの他球団移籍が確実な情勢となっている以上、カスティーヨとグレイの両方をトレードに出すことも考えにくい。

アーチー・ブラッドリーをノンテンダーFAとし、ライセル・イグレシアスをトレードでエンゼルスへ放出したレッズ。次にチームを去るのはカスティーヨとグレイのどちらかになるのだろうか。

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