画風「人を幸せに」クッションカバーに障害者の絵 京都の企業が商品化計画

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京都市ふしみ学園の利用者の絵が印刷された3種類のクッションカバー(京都市伏見区・同学園)

 知的障害者の生活介護施設「京都市ふしみ学園」(京都市伏見区)の利用者が描いた絵を、クッションカバーにプリントして商品化する計画が進んでいる。看板や展示会の装飾を製作する京都の企業が手掛けており、執行役員の大泉英夫さん(52)は「ビジネスとして、ともに商品を作り上げ、芸術活動が収益を生む仕組みにつなげたい」と話す。

 右京区に本社がある「イマジン」。新ビジネスとして独自デザインの壁紙製作を考えていた4年ほど前に、ふしみ学園と出合った。学園の「アトリエやっほぅ!!」では、利用者が絵画などの芸術活動に取り組んでおり、大泉さんは「自由な画風とカラフルさは見る人を幸せにすると思い、壁紙デザインに使うことを決めた」。

 これまでに壁紙として商品化したが、実績は思うように伸びなかったため、より身近なクッションカバーとしての商品化を目指すことにした。新型コロナウイルス禍の中で、自宅で落ち着いた時間を過ごしてもらう狙いもあるという。

 同社は現在、市場調査も兼ね、試作のカバーを返礼品とするクラウドファンディング(CF)を進める。90万円の目標額を達成した場合、2千円~1万7500円の支援額に応じ、カバー1~3枚やカバーと同デザインのポストカードを贈る。CFサイトの手数料や送料を除いた額の10%を、著作権使用料として施設に渡す。

 カバーは3種類で、「やっほぅ!!」に所属する3人の作家の絵をそれぞれ印刷。片面ずつ絵柄が異なる。うち1種は独特のタッチで片面にゴリラ、裏にネコを描く。別の商品では、ロンドンとブラジルの町並みをカラフルに表現。ヒマワリなどの花の面と、無数の円を絵の具のにじみを生かして彩色した絵の面を持つ1枚もある。

 施設支援員(59)は「作品が世に出るのは、作家も家族もうれしい。作画のモチベーションも上がるのでは」と期待する。

 CFはサイト「レディーフォー」で、1月12日午後11時まで。「ハートアートクッション」などで検索。