「コロナ終わって」 願い込め、正月飾り作りを体験

正月飾り作りに挑戦する親子連れ=平塚市博物館

 手作りのお飾りで新年を迎えようと、正月飾り作りの体験教室が20日、平塚市博物館(同市浅間町)で行われ、約20人が地元に伝わる注連(しめ)飾りや豪華な玄関飾りの制作に挑戦した。

 講師役に招かれた今井隆さんは市内で農業を営む傍ら、地域で正月飾り作りを教えている。この日は今井さんの田んぼで収穫されたわらを用意して、湘南地域に古くから伝わる一文飾りや玄関飾りなどの作り方を伝授。正月飾りは新年1月7日に外すのが一般的といい、今井さんは「元旦にお見えになる年神を迎えるための飾り。作るのは簡単なようで難しいけど丁寧に作ってほしい」と呼び掛けていた。

 参加者はわらを編むのに悪戦苦闘しながらも、それぞれ一つだけのお飾りを完成させた。鎌倉市から家族4人で参加した子ども(11)は「最初は難しかったけどうまくできた。新しい年は新型コロナウイルスが終わってほしい」と願いを込めていた。

© 株式会社神奈川新聞社