西海の病院でクラスター発生 佐世保の飲食店でも 長崎県内19人感染

新型コロナウイルス感染者の入院状況(20日午後7時現在)

 長崎県、佐世保市、長崎市は21日、新たに計19人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。このうち7人は20日に3人の入院患者の感染が確認された「長崎セント・ノーヴァ病院」(西海市)の医療従事者や入院患者。県は同病院でクラスター(感染者集団)が発生したと認定した。県内の医療機関のクラスターは今年7月の長崎みなとメディカルセンター(長崎市)に続き2例目。県内の感染者は計419人。

 一方、佐世保市で新たに陽性が確認された5人のうち4人は14日、市内の飲食店で、既に感染が判明している地元選出の県議、市議ら3人と会食。同市で2例目のクラスターとなった。
 県によると、長崎セント・ノーヴァ病院関連では20日以前に1人の陽性が確認されており、感染者は計11人となった。入院患者110人と医療従事者170人の計280人を検査。入院患者は全て検査を終え7人が陽性だった。医療従事者の検査は途中だが、これまでに4人が感染した。いずれも軽症・中等症か無症状。今後、外来患者や出入り業者にも検査対象を拡大する。
 佐世保市によると、飲食店クラスターに含まれる4人は50~70代で会社員や自営業などの男性。一緒に会食していた市議は17日に佐世保競輪場を視察しており、市は同行した市議20人について感染の有無を検査する。20日に感染を発表した市立小、中学校など4校の学校関係者4人の濃厚接触者らは計159人に上り、検査を進めている。21日公表の残り1人は50代男性で別の感染者の濃厚接触者。
 長崎市の感染者は6人。うち職業非公表の5人は濃厚接触者か接触者で、残り1人の20代男性会社員の感染経路は不明。いずれも軽症か無症状。
 また南島原市でも別の感染者の濃厚接触者1人の陽性が確認された。せき、頭痛、味覚・嗅覚障害などの症状を訴え入院した。


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