沖縄、新たに21人がコロナ感染 2人死亡 名護の飲食店でクラスター発生【12月22日朝】

 沖縄県は21日、10歳未満から90代の男女21人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。北部保健所管内が10人で、このうち伊平屋村が6人。名護市在住が2人。21日判明分の半数以上が北部地域の居住者だった。名護市内の接待を伴う飲食店では、11~14日の間に20~50代の女性従業員6人の感染が確認され、県は県内41例目のクラスター(感染者集団)に認定した。県内の医療機関に入院していた80代の男女2人が死亡した。 県の糸数公保健衛生統括監は「県全体としては減少傾向だが、北部ではむしろ増えている。会食を通して広がっている例もあり、外出時は非常に注意が必要な状況だ」と述べた。

 北部地区の新型コロナ患者受け入れ可能数は、県立北部病院がゼロ、北部地区医師会病院が軽症2人のみと厳しい状況が続く。北部地区医師会の宮里達也理事は「(北部地区医師会病院は)安定して運営できる領域は既に超え、スタッフも緊張感と疲労感を持つ状態だ。住民に最大限の注意を呼び掛けたい」と危機感を募らせた。

 21日判明の新規感染者21人のうち、16人は接触による感染が確認され、内訳は家庭内感染8人、高齢者施設4人、知人友人と職場が各1人、その他調査中が2人だった。居住地別では北部保健所管内10人、那覇市と南城市、浦添市、名護市、沖縄市で各2人、中部保健所管内で1人。

 県内死亡者の累計は79人。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は11.53人で全国18位。米軍関係は20日に嘉手納基地1人、キャンプ・ハンセン1人の計2人、21日は嘉手納基地1人、普天間基地2人の計3人の感染が確認され累計662人となった。

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