「フロンターレでよかった」 J1川崎・中村憲剛選手、涙の引退セレモニー

光の中、登壇した中村憲剛選手=等々力陸上競技場

 今季限りで現役を終える元日本代表でJ1川崎のMF中村憲剛(40)の引退セレモニーが21日、川崎市中原区の等々力陸上競技場で行われた。

 2年ぶり3度目のリーグ優勝の報告会も兼ねて実施され、14番のユニホーム姿で登場した川崎一筋18年の中村は「何もない練習生を取ってくれたクラブに感謝しかない。きょうの景色は忘れません。フロンターレに入れてよかった」と涙ながらに語った。

 家族と共に場内を一周し、この日集まった約1万3千人のサポーターに感謝を伝えた。プロ18年の最後の戦いとなる天皇杯全日本選手権で、27日に準決勝に臨む。

 2003年に中大から当時J2のフロンターレに入団。卓越した戦術眼と正確なキックを武器に、J1連覇やYBCルヴァン・カップ初優勝に導くなどクラブのシンボルとして一時代を築いた。またセレモニーでは、福田紀彦川崎市長から市民栄誉賞が贈呈された。

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