那覇市が浦添市を提訴 下水道料金1100万円の支払い求める

 沖縄県那覇市は21日までに、同市の下水道設備を通じて処理された浦添市前田地区からの下水道使用料約1100万円を支払うよう、浦添市に求める訴訟を那覇地裁に起こした。11月30日付。両市は協定を交わし、前田地区の一部の下水道を那覇市の下水道に接続。浦添市は排出汚水量を那覇市に報告し、那覇市が算定した料金を支払っている。

 訴状や那覇市によると、那覇市下水道に接続した前田地区の、一部の下水道使用料が1999年から未払いになっていることが、2017年12月に発覚した。浦添市は12年10月から5年分の約1100万円を納めた。12年9月以前の支払いについて、浦添市は地方自治法の規定により、5年で時効が成立すると主張。那覇市は5年の時効は管理者と利用者間のもので、今回の未払い分には適用されないと反論している。

 浦添市の担当者は「時効が成立しているため支払う根拠が見いだせないという認識だ。支払う根拠について裁判を通じて司法の判断を仰ぎたい」と話した。

© 株式会社琉球新報社