鷹・今宮、現状維持2.9億円で更改 3年連続で離脱経験「このままでは終わってしまう」

会見に臨んだソフトバンク・今宮健太【写真:代表撮影】

「強い意識でやってくる」周東、高田らライバルと自主トレ

ソフトバンクの今宮健太内野手が9日、PayPayドーム内の球団事務所で契約更改を行い、4年契約の3年目を迎える来季は現状維持の推定年俸2億9000万円でサインした。

今宮は開幕から43試合に出場し、打率.268、6本塁打、22打点の成績を残していたが、左ヒラメ筋損傷で8月30日に登録抹消となり、その後は右肩の不調もあって1軍復帰はならなかった。3年連続で離脱を経験。43試合出場は1軍に定着した2012年以降で最少となった。

「まともに野球ができない悔しさはあった」と悔しさをあらわ。「自分もこのままでは終わってしまうと思っている」と3年連続の離脱に危機感を抱き、トレーニング方法や練習方法はもちろん、食事面も見直していくつもりだ。

オフは追い込む「本気で無休になる可能性はある」

その一方で、更改後の会見では「リハビリ組も卒業し、今は走ることも投げることも全力でできる。2月1日には制限なく全力でキャンプインできると思う」と明るい表情も見せた。今宮がリハビリに励んでいる間、自主トレを共にする周東佑京や川瀬晃らが遊撃のポジションを守った。来年1月には、高田知季を加えたライバルたちと自主トレを行う。

「周りは強い意識でやってくると思うので、ライバル同士で切磋琢磨しながら、いいところは盗みあって成長していけたらと思う。僕も高田さんから教わりたい部分もあるし、後輩たちに教えていけたら。気持ちの持ち方が違う、良い雰囲気になると思う」

「本気で無休になる可能性はある」と、ここからは自分を追い込んでいくだけ。打撃面も「まずは体を治してイチからと思っていたので、ここからガンガン振り込んでいきたい」と気合は十分。自主トレ仲間の中で唯一の右打者であり、そのパンチ力はライバルたちを大きく引き離す。

来季は「ケガなく1年間プレーすること。まずは2月1日からのアピール合戦でアピールして、開幕ショートで出られるように」と少し控えめな目標を掲げたが、今宮の“本気の逆襲”はすでに始まっている。(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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