自動車事故で性的興奮 クローネンバーグの18禁問題作「クラッシュ」が4K無修正版で蘇る 予告編公開

自動車事故によって性的興奮を覚える人々を描いたデヴィッド・クローネンバーグ監督作「クラッシュ」が、製作から25年を迎える2021年1月より、「クラッシュ 4K無修正版」として劇場公開される。このたび予告編が公開された。

公開された予告編は、主人公ジェームズ(ジェームズ・スペイダー)が、高層マンションのバルコニーにいる妻キャサリン(デボラ・カーラ・アンガー)を見つめるシーンから始まる。そして、ジェームズが乗った車が正面衝突の事故を起こす場面が映し出され、ジェームズが交通事故で今までにない性的快感を覚え、危険なフェティシズムにはまっていく様子が描かれていく。後半では、「現実を超えようとするのは、人間の基本的欲望である」というクローネンバーグ監督の言葉と、車のボディをゆっくりとなでる手が映し出される。

「クラッシュ」は、第49回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞し、フランスの映画雑誌「カイエ・ドゥ・シネマ」が選ぶ1996年の映画ランキングでは1位を獲得。さらにマーティン・スコセッシ監督が選ぶ1990年代のベスト映画にもランクインするなど多くの称賛を浴びた。一方で、過激な性描写にイギリスの新聞「デイリー・メール」紙が1面で上映禁止を呼びかけるなど、賛否両論を巻き起こした問題作。4K修復についてクローネンバーグ監督は、「フィルムの粒子を損なわないように4K修復した」とインタビューで語っている。

クラッシュ 4K無修正版
2021年1月29日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開
配給:アンプラグド
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