体罰が問題になった2高校が協定 「開かれた学校」づくり目指す

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協定の締結式に臨む(左から)桜宮高の森口愛太郎校長、柳本晶一さん、市尼高の高橋利浩校長=大阪市役所

 体育の専門科がある高校で、体罰と無縁のスポーツ教育を実現しようと、兵庫県尼崎市立尼崎高校と大阪市立桜宮高校が22日、連携協定を結んだ。両校は部活動での体罰が問題になった経緯があり、互いに授業を見学したり合同練習をしたりして「開かれた学校」づくりを目指す。

 2019年に男子バレーボール部と硬式野球部で体罰が発覚した市尼高と、12年に男子バスケットボール部の部員が体罰を受けて自殺した桜宮高。共に体育の専門科があり、勝利至上主義の弊害や教員の認識の甘さなどが指摘された。

 問題発覚後、桜宮高は選手を第一に考える「プレイヤーズファースト」を掲げ、スポーツ科学に基づくカリキュラムなどを導入した。市尼高もこれを参考に再発防止策に着手している。

 協定は、両市教育委員会の顧問で元バレーボール全日本女子監督の柳本晶一さんが仲介。大阪市役所であった締結式で「部活動は転換期にある。2校の取り組みをモデルとして広めたい」と語った。

 市尼高の高橋利浩校長は「桜宮高の改革を参考にし、生徒の将来のため何ができるかを一緒に考えたい」。桜宮高の森口愛太郎校長は「連携によって、指導の幅を広げたい」と話した。(大田将之)