中国・南沙区:国際的な優秀人材に期待

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【広州(中国)2020年12月15日新華社=共同通信JBN】中国の広東・香港・マカオ大湾区の質の高い開発が世界のトップクラスの優秀な人材を引き付けている。大湾区の地理的・幾何学的中心として、広州の南沙区は優秀な人材や革新、技術が集まる場所となり、世界的な協力にとって成長の柱と力の源を提供している。ここでは、優秀人材開発の環境にとっての好循環と持続可能な開発の確立は、紙に書かれた政策にとどまらず、社会の全部門の総意にもなっている。

2020 Nansha International Talents Conference(2020年南沙国際優秀人材会議)が2020年12月14日に開幕した。会議では69人が南沙区の最高レベルの優秀な人材に認定された。南沙区によって策定された紹介プランによると、こうした優秀な人たちはそれぞれ、最低で200万人民元の再定住補助金か、100平方メートルの「優秀人材アパート」を受け取ることができる。

南沙はこれと同時に、「20 Measures for Gathering International Talents in Guangzhou Nansha New Area(Free Trade Zone)(広州南沙新区(自由貿易区)における国際優秀人材集結のための20の施策)」を公式に発表した。これは、国際的な優秀な人材の誘致、訓練、保持、活用のリンクに焦点を当て、起業家精神の支援、再定住補助金、住宅確保を通じて幅広い全面的な支援と保証を提供するものである。会議の期間中、6500件の求人票も世界的に公開され、これには、香港科技大学(広州)や中国科学院など、主要企業や機関も含まれている。これらポストの多くが30万-80万人民元の年収を提供している。

優秀な人材の集結と技術革新は「化学反応」を起こしつつある。香港科技大学(広州)の企画部によると、同大は世界中から優秀な学者や優秀な人材を募集しており、「南沙は優秀な人材を引き付けるチャンスをもたらした。われわれが採用した最初の教授グループはすでに『国際優秀人材集結のための20の施策』を享受している。このうちの5人は再定住補助金と住宅確保支援を受けており、再定住補助金は最大500万元に上っている」。

南沙区トップのLu Yixian氏は、トップクラスの科学都市、ビジネスや国際的な優秀人材のための第一級の環境、質の高い生活環境を絶えず構築していくことにより、南沙は世界中の創造的な優秀人材を奨励するために総合的で力強い思いやりのある模範を作りつつあると述べた。

南沙は近年、制度的革新、科学・技術革新、産業開発、都市開発の促進で絶え間ない進展を遂げ、地域のGDPは数年にわたって二桁成長を維持している。今年第1-3四半期の地域GDPは前年比4.2%増加し、輸出入合計額は21.1%増加した。Fortune 500企業による17件の新たな投資プロジェクトが導入され、この地域を質の高い開発の出世コースへと導いた。

卓越した環境と効率的な経済活動は質の高いプロジェクトと優秀な人材が当地に定住するための力強い推進力を提供している。12月14日午前、中国、米国、カナダ、英国、その他の国から13の優秀人材チームが南沙での説明会に参加した。ここでは人工知能(AI)、生物医学、新素材、高レベル製造などの分野に及ぶプロジェクトが紹介された。

人工知能とIoT企業である Butlr のDeng Honghao創業者兼最高経営責任者(CEO)は説明会のオンライン質疑応答で、南沙は第一級の革新的プロジェクトと投資機関を集めており、互いにより徹底したコミュニケーションを持ち、大湾区市場に参入するのを期待していると述べた。

ソース:2020 Nansha International Talents Conference