パドレスがプロファーとの再契約を目指す ロイヤルズも興味

パドレスからFAとなったジュリクソン・プロファーは、今オフの移籍市場で最も注目されている選手の1人というわけではないが、それは彼を獲得することに興味を示しているチームがないということを意味するわけではない。現在27歳という年齢やバッテリー以外すべてのポジションでの出場経験があるユーティリティ性、今季打率.278&OPS.771をマークしたスイッチヒッターであることなどから「あらゆるチームにフィットする存在」と言われている。

そんなプロファーに対し、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、再契約を目指すパドレスのほか、ロイヤルズなど複数の球団が興味を示しているようだ。「ESPN」のジェフ・パッサンもプロファーに興味を示しているチームとして、この2球団の名前を挙げている。球界屈指の有望株として期待されながらもキャリア序盤は相次ぐ故障に苦しんだが、レンジャーズ時代の2018年とアスレチックスへ移籍した2019年に2年連続20本塁打を記録。今季はパドレスで56試合に出場し、打率.278、7本塁打、25打点、7盗塁、OPS.771をマークした。

昨季までは内野での出場機会が大半を占めていたが、今季はジェイク・クロネンワースの台頭により外野を守る機会が増え、二塁での出場が17試合(スタメン16試合)だったのに対し、左翼で36試合(同32試合)に出場。結果として、これがユーティリティ・プレーヤーとしてのプロファーの価値を高めることになった。ユーティリティ性に加えて平均以上の打力と若さも兼ね備えており、複数の球団から関心が寄せられているのは当然と言える。

また、パッサンはプロファーと同様の立ち位置にいる選手としてドジャースからFAとなったエンリケ・ヘルナンデスの名前を挙げている。ヘルナンデスはプロファーより2歳年上だが、ユーティリティ・プレーヤーとしての実績は格上。ベンチにユーティリティ・プレーヤーを加えたいと考えているチームのメイン・ターゲットはこの2人になるのではないだろうか。

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