今季全休のカスティーヨ ナショナルズとマイナー契約で合意

メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドが関係者から得た情報によると、ナショナルズは33歳のベテラン捕手ウェリントン・カスティーヨとマイナー契約を結ぶことで合意に達したようだ。メジャー昇格を果たした場合の年俸は95万ドルになるという。カスティーヨは昨オフもナショナルズとマイナー契約を結び、招待選手として春季キャンプに参加していたが、7月上旬にオプトアウト(出場辞退)を決断。今季はプレーしなかった。

J.T.リアルミュートの獲得に乗り出す可能性が取り沙汰されているナショナルズだが、現時点ではヤン・ゴームスが正捕手扱い。直近2シーズンにわたってゴームスと併用されてきたカート・スズキはFAとなっており、ナショナルズは捕手の補強を必要としていた。ナショナルズがリアルミュートを獲得せず、このままゴームスを正捕手として起用するのであれば、カスティーヨは26歳のトレス・バレーラ、27歳のラウディ・リードといった若手と控え捕手の座を争うことになる。

カスティーヨはカブスやダイヤモンドバックスで正捕手を務めた経験があり、オリオールズでプレーした2017年には90試合のみの出場ながら自己最多の20本塁打を記録。2019年はホワイトソックスで72試合に出場し、打率.209、12本塁打、41打点、OPS.684と今一つの成績に終わった。メジャー10年間で通算726試合に出場し、626安打、打率.254、98本塁打、OPS.738をマークしている。

なお、マイク・リゾーGMは自軍の捕手事情について「ヤンには正捕手を務める能力があると思っている。インディアンスでも実力を証明してきた選手だからね。もちろん、身体的な負担が大きいポジションだから、休養を与えながら起用することにはなるけれど、少なくとも90~100試合でマスクを被ることのできる選手だ。彼をサポートする控え捕手を獲得する必要はあるけれどね」と語っている。カスティーヨとのマイナー契約は控え捕手探しの第一歩ということになりそうだ。

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