最高の左腕 ウォーレン・スパーン賞に柳賢振が選出

最高の左腕を表彰する「ウォーレン・スパーン賞」の受賞者が日本時間12月22日に発表され、韓国出身の柳賢振(リュ・ヒョンジン:ブルージェイズ)がアジア人投手としては初めて選出された。この賞は左腕史上最多の通算363勝を記録したウォーレン・スパーンの功績を称えるもので、スパーンがオクラホマ州に居住していたという縁からオクラホマ州のスポーツ殿堂が表彰を行っている。1999年から表彰が開始され、ランディ・ジョンソンとクレイトン・カーショウが歴代最多の4度受賞している。

昨季まで6シーズンにわたってドジャースで活躍した柳は、昨季終了後にFAとなり、4年8000万ドルの大型契約でブルージェイズに加入。12試合に先発して67回を投げ、5勝2敗、防御率2.69、72奪三振の好成績をマークした。規定投球回をクリアした左腕のうち、5勝は3位タイ、防御率2.69と72奪三振は2位の数字。「オールMLBチーム」では昨季に続いてセカンド・チームに選出された。

ウォーレン・スパーン賞委員会の共同委員長であるチャック・シャーリーは「新型コロナウイルスのパンデミックにより困難を強いられたシーズンだったにもかかわらず、柳賢振はマウンド上で素晴らしい活躍を見せ、この賞を受賞するのに相応しかった」と述べ、柳の活躍を称えた。なお、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、表彰式を行わないことがすでに発表されている。

ウォーレン・スパーン賞は1999年から表彰がスタートし、2002年まで4年連続でジョンソンが受賞。これは2011年、2013年、2014年、2017年に受賞したカーショウと並んで歴代最多回数となっている。この2人以外には、ヨハン・サンタナ(2度:2004年、2006年)とCC・サバシア(3度:2007年、2008年、2009年)が複数回受賞している。

◆歴代受賞者一覧
1999年 ランディ・ジョンソン
2000年 ランディ・ジョンソン(2度目)
2001年 ランディ・ジョンソン(3度目)
2002年 ランディ・ジョンソン(4度目)
2003年 アンディ・ペティット
2004年 ヨハン・サンタナ
2005年 ドントレル・ウィリス
2006年 ヨハン・サンタナ(2度目)
2007年 CC・サバシア
2008年 CC・サバシア(2度目)
2009年 CC・サバシア(3度目)
2010年 デービッド・プライス
2011年 クレイトン・カーショウ
2012年 ジオ・ゴンザレス
2013年 クレイトン・カーショウ(2度目)
2014年 クレイトン・カーショウ(3度目)
2015年 ダラス・カイケル
2016年 ジョン・レスター
2017年 クレイトン・カーショウ(4度目)
2018年 ブレイク・スネル
2019年 パトリック・コービン
2020年 柳賢振

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