“家事妖怪”撃退しよう 大和ハウスが考案 「家事シェア力」向上へ

名もなき家事妖怪のチラシ(大和ハウス工業提供)

 大和ハウス工業(大阪市)は「トイレットペーパーを補充する」「リモコンの電池が切れたら交換する」など、はっきりとした名前がない家事に着目し、手を付けないままにしておくと現れる「名もなき家事妖怪」を考案した。家族で妖怪を“撃退”し、楽しく家事分担してもらおうと、25日の新聞折り込みチラシで紹介する。
 同社は2018年、共働き中の子育て世代の家事分担比率などを「家事シェア力」として数値化。全国ランキングで本県が最下位だったことから、家事分担の意識を高めようと、チラシの配布先に選んだ。
 掲載する妖怪は、脱いだ服をそのままにしていると現れる「フクヌギッパ」、洗面所などの排水溝に住み着く「カミノケツマール」など18種類。名前とイラスト、生息場所のほか「脱ぎっぱなしにしない」などの撃退方法を記している。家庭で独自に考えた妖怪を記入するコーナーもある。
 「名もなき家事妖怪」の特設サイトでは、チラシ未掲載の妖怪も公開。同社は「家事はみんなでシェアするもの。意識が変わり、いつか『手伝う』という概念もなくなってほしい」とPRしている。

 


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