メッツが菅野獲得に興味か デグロムらと強力ローテ形成も

今オフのメッツは新オーナーのスティーブ・コーエンの下でトレバー・メイ、ジェームス・マッキャンを獲得するなど着実に補強を進めているが、その補強リストに菅野智之の名前が加わる可能性が出てきた。地元紙「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマンによると、興味の程度は不明だが、メッツは少なくとも菅野の動向をチェックしているという。他球団のエグゼクティブのなかには「メッツにはどのチームよりも菅野獲得のチャンスがある」と考えている者もいるようだ。

巨人からポスティング公示されている菅野のメジャーリーグ球団との交渉期限は日本時間1月8日午前7時。シャーマンはメッツ以外にも複数のチームが菅野獲得に興味を示していること、そのなかにヤンキースも含まれていること、菅野が大都市のチームを好んでいると見られることなどを伝えている。

また、メッツにとって菅野獲得レースのライバルとなる可能性があるヤンキースについて「DJ・レメイヒューとの再契約に必要な金額がわからない状態で菅野獲得に動くことはできないだろう」と指摘。「レメイヒューを諦めて先発ローテーションのグレードアップに注力することも可能だが、そのような動きはない」としており、ニューヨークの2球団による争いになればメッツ有利と見られている。

菅野がメッツと契約するのであれば、エースのジェイコブ・デグロム、マーカス・ストローマン、デービッド・ピーターソンらと先発ローテーションを形成することになる。トミー・ジョン手術からの回復途上にあるノア・シンダーガードのほか、スティーブン・マッツやセス・ルーゴといった先発候補もいるが、メッツはさらなる先発投手の補強を検討中。トレバー・バウアーの獲得に動く可能性が取り沙汰されているものの、シャーマンは「2人の先発投手を獲得することを好むだろう」と考えている。もしそれが事実であるならば、バウアー1人に大金を投じるより、菅野と契約してもう1人と契約するための資金を残す可能性のほうが高いかもしれない。

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