廃油せっけんで「鏡餅」 今年もお目見え 諫早市役所ロビー

コンブなどを飾り「鏡餅」風のせっけんを展示する種村代表=諫早市役所別館

 家庭から出る廃食用油を再利用したせっけんでつくる「鏡餅」が22日、長崎県諫早市東小路町の市役所本館1階、別館1階の各ロビーにお目見えした。市内の主婦でつくる「真崎西諫早石けん研究グループ」(種村綾子代表、5人)が約25年前から毎年作り、市に寄贈している。市連合婦人会の協力で家庭から集まった廃食用油約24リットルにカセイソーダなどを入れ、白く固まったら天日に干して乾燥させるという。
 完成した「鏡餅」は下段が直径37センチ、高さ12センチ、上段は直径29センチ、高さ12センチの二段重ね。重さは約13~15キロ。同会メンバーは、せっけんの間にコンブやスルメなどを飾り付け、ロビー2カ所に新春の彩りを添えた。種村代表(84)は「しっかり汚れが落ちるので洗濯などに活用してほしい」と話した。
 展示は来年1月20日まで。同14日に「お供えくずし」を行い、廃油せっけんを無料で配る。

 


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