張本智和、今季Tリーグ初勝利も「まだまだこれに満足してはいけない」

<卓球・ノジマTリーグ2020-2021シーズン 12月23日(水)>

Tリーグ男子の試合が行われ、木下マイスター東京(以下、KM東京)が岡山リベッツ(以下、岡山)をマッチカウント4-0で下した。KM東京は年内最後の試合を勝利で飾り、勝ち点4を手に入れた。

今季ここまで勝利がなかった張本智和(KM東京)が、上田仁(岡山)を下し、1勝目を手にした。

張本が今季初勝利

写真:張本智和(木下マイスター東京)/提供:©T.LEAGUE

3季連続KM東京でプレーする張本。国際大会明けの12月5日に今季Tリーグ初出場を果たすも、戸上隼輔琉球アスティーダ)に苦杯。5日の試合以降は、故障の影響もあり欠場が続いた。

故障はすでに完治し、「ここ4日間はフルで練習に取り組めている」と22日の試合から戦列に復帰している。復帰戦はまたしても戸上に敗れたが、今季3試合目の今回は、岡山の主将上田を相手に、ゲームカウント3-0で勝利を手にした。

戸上戦は攻め急いで失点する場面が多々見られたが、きっちりと修正してきた張本。「試合前も監督や父からずっと『攻め急がずに』と繰り返し言われた。昨日と前回は戸上選手に攻め急いで自滅してしまった。焦らないようにしようと意識した」。

写真:張本智和(木下マイスター東京)/提供:©T.LEAGUE

「勝ってチームに貢献できたことが嬉しい」と語るも自身のプレーにはまだ納得がいっていない様子。「取るべき点が取れていないので、まだまだこれに満足してはいけない。故障中、練習が思うようにできていないので、ブランクがある。ちゃんと仕上げていきたい」と前を向いた。

「今日勝てたことは全日本にプラス」

今回の試合がKM東京の年内最後の試合となり、張本の次戦は1月11日から開幕する全日本選手権だ。2019年大会では宇田幸矢(明治大学)に決勝で敗れ準優勝と悔しい思いを味わった。

KM東京の邱建新総監督も「全日本までの試合が今日が最後だった。年内最後の試合で頑張ってほしいと伝えた」と全日本も見据えての起用だったことも明かす。張本も「今日勝てたことは全日本にプラス。全日本の初戦からしっかりプレーできるように年末年始を過ごさないといけない」と気を引き締めた。

岡山リベッツ 0-4 木下マイスター東京

森薗政崇/サティアン・グナナセカラン 1-2 〇水谷隼/田添健汰
11-6/9-11/14-16

上田仁 0-3 〇張本智和
8-11/6-11/8-11

吉田雅己 0-3 〇及川瑞基
7-11/10-11/8-11

丹羽孝希 2-3 〇水谷隼
8-11/11-10/11-7/4-11/10-12

文:ラリーズ編集部

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