建造物不退去容疑で逮捕「コロナはただの風邪!」と訴えていた国民主権党の平塚正幸党首とは?

平塚正幸容疑者

「PCR検査は必要ない!」「マスクはいらない!」などと主張し、東京・渋谷で毎週末、クラスターフェスと称する抗議デモを開催していた国民主権党党首の平塚正幸容疑者(38)が23日、建造物不退去容疑で警視庁駒込署に逮捕された。

調べによると、平塚容疑者は同日、東京・文京区の日本医師会館の敷地内で「コロナはただの風邪だ!」「医師会が騒ぎ立てるのはやめろ!」と抗議活動し、警察の退去要請に応じなかったため、午後2時半ごろ、現行犯逮捕された。容疑を否認しているという。

同容疑者は社会活動家のユーチューバーとして、ネット上で人気を集め、昨年の参院選ではNHKから国民を守る党からアンチ枠として、千葉選挙区で立候補も落選した。その後、同党とケンカ別れしていたが、政治団体「国民主権党」を自ら結党し、都知事選に出馬。「コロナは本当に怖いウイルスなのか?」「ウイルス騒動は政府とメディアに意図的に作られた」などと主張していた。

都知事選最中から週末に渋谷ハチ公前広場で、「密になろう」「マスク、ソーシャルディスタンスは必要ない」と音楽フェス形式の集会を開催。アンチやユーチューバーとの間で毎回、衝突が繰り広げられ、双方に逮捕者が出る騒動となっていた。同容疑者自身もユーチューブのアカウントが停止となっていた。

11月になると、同容疑者は都議会で都民ファーストの会が、コロナ対策で罰則付き条例案を発表するや、都議会前や都民ファの議員宅前での抗議デモを開催し、活動を先鋭化させていた。今回の医師会への押しかけも同様だったとみられるが、敷地内での居座り行為は行き過ぎと判断されたのか、逮捕となった。

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