【大相撲】合同稽古最終日は関取4人 参加者が〝激減〟した理由は?

合同稽古を見守った武隈親方(左)

大相撲の合同稽古最終日が23日、東京・両国国技館の相撲教習所で行われた。今回の合同稽古は6日間連続の日程で行われ、初日(18日)には13人の関取衆が参加。そこから次第に人数が減り、5日目(22日)には3人となった。この日の関取は小結高安(30=田子ノ浦)、幕内霧馬山(24=陸奥)、幕内阿武咲(24=阿武松)、幕内北勝富士(28=八角)の4人。稽古後には記念撮影などもなく、静かに全日程を終えた。

合同稽古を監督した相撲教習所所長の花籠親方(61=元関脇大寿山)は「横綱大関(白鵬、朝乃山ら)が最初の4日間頑張ってやってくれたので、それはそれでプラスになった。胸を出してもらった関取衆も稽古になったと思う」と成果を指摘する一方で、最後の2日間は関取衆が激減したことについても言及。

「なかなか時間が取れなくて(休養日なしで)詰めてやった。(参加関取が)減ったのは体調もあるだろうし、個々の痛いところもあるので。最後まで横綱大関に参加してもらいたかったけど、なかなか体の調子とかもあるんだろうし。そのへんは、しょうがない」と分析した。

今年1月の初場所を最後に現役を引退した元大関豪栄道の武隈親方(34)は「関取衆が少なかったのはさみしいものがあるけど、最近は(本格的に相撲を取るのは)番付発表が終わってからという関取も多いから。それぞれの調整の仕方もあるしね」と現役力士の事情を代弁した。

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