【新日本】矢野が160キロのファレをぶん投げ「KOPW」タイトル保持確定

ファレをぶん投げた矢野

新日本プロレス22日後楽園大会で行われた「KOPW 2020」争奪戦は矢野通(42)がバッドラック・ファレ(38)との「ボディスラムоrラストコーナーパッドマッチ」を制し2020年度のタイトル保持者として確定した。

同戦は相手をボディスラムで投げた場合、または4つのコーナーパッドを外していき最後のコーナーパッドを外した選手が勝者になるという、大変ややこしいルールで行われた。ファレに奇襲でボディスラムを仕掛けられるも、法被の下に20キロの砂袋を背負っていたため免れるという策士ぶりを発揮する。

矢野はスキを見つけてはコーナーパッドを手慣れた作業で外していくが、最後の1つを外そうとしたところでセコンドのチェーズ・オーエンズに介入されてしまう。それでも投げられる寸前に砂袋をレフェリーにぶつけてグロッギーに追い込んだため、ファレに決められたボディスラムはノーカウントに。逆に背後からの金的攻撃から、ついに160キロの巨体をボディスラムで投げることに成功し、珍ルール戦に終止符を打った。

年内最終戦まで防衛したことで今年度のタイトル保持者として認定された矢野は「おそらく、たぶん、これっぽっちも、いや絶対! 俺がバッドラック・ファレをぶん投げるなんて誰も思ってなかったと思う。ただ2人! この子たちを除いては!」とトロフィーを誇示。オカダ・カズチカ(33)の提唱で設立された新タイトルの初代保持者の座は、希代の曲者が手に入れた。

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