Aマドリードのキーラン・トリッピアーが賭博関与で10週間出場停止

10週間出場停止の処分を科されたキーラン・トリッピアー(ロイター)

イングランドサッカー協会(FA)は23日、同国代表DFキーラン・トリッピアー(30=アトレチコ・マドリード)が賭博に関与したとして、10週間の出場停止処分と罰金7万ポンド(約945万円)を科したと発表した。この事案は国際サッカー連盟(FIFA)にも報告され、即日発効された。

トリッピアーは昨年7月にトットナム(イングランド)から移籍金2000万ポンド(約27億円)でスペインのAマドリードに移籍。その際に知り得た情報を第三者に流したが、その情報が賭博行為に利用された。FAは今年5月に告発。トリッピアー自身は関与を否認し続けたが、当局の捜査の結果、7件あった容疑のうち4件で有罪が確定した。

FAは「2021年2月28日までサッカーに関係するあらゆる活動を禁止する」とし、トリッピアーは事実上、出場停止よりも重い「サッカー活動禁止」の処分となった。これにより、スペインリーグはおろか、来年2月に決勝トーナメントが始まる欧州チャンピオンズリーグ(CL)1回戦、チェルシー(イングランド)との第1戦は出場できなくなった。

トリッピアーは08年にマンチェスター・シティーでプロキャリアをスタートさせ、バーンリーやトットナムを渡り歩いき、昨季は欧州CL準優勝の原動力となった。イングランド代表には17年に初招集され、18年ロシアW杯での4強入りに貢献した。

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