「一般社団法人日本零売薬局協会」設立/処方箋なしで病院の薬が買える「零売」サービスの普及を目指して

【2020.12.24配信】薬局で処方箋なしで医療用医薬品を販売する「零売(れいばい)」サービスの普及を目指し、消費者や取引先の安心・安全に資することを目的に、一般社団法人日本零売薬局協会」が設立された。法令等を遵守した「零売事業に関する適正なガイドライン」の整備や啓蒙活動を行うという。

設立記念オンライン座談会を2021年1月29日(金)に実施

立ち上げられたのは、一般社団法人日本零売薬局協会(本社:東京都千代田区 理事長 服部雄太氏)。処方箋なしで病院の薬が買える零売薬局の普及啓発、薬剤師の活躍できる環境作り、一般消費者への安心・安全なサービスの提供を目指し活動をするために設立された業界団体。

零売は、日本の病院で使われる医療用医薬品約15000種類のうち、処方箋なしでの販売が認められた約7500種類を薬局で販売するサービス。薬局にて、薬剤師とよる対面ヒアリング・情報提供を行うなどの条件で、必要最小限のお薬を販売することできる。協会では、「忙しく受診ができない人の新たな医療の選択肢となり、医療費も削減につながる、今の時代に即しているサービス」とする。

昨今の新型コロナウィルスの感染拡大の影響で「かかりつけ医が休業してしまった」「ドラッグストアの薬が買い占められ、いつもの薬が手に入らない」などの相談も多く、国、行政でも、医療制度・体制の見直しが必要とする議論が各所でされていることが設立の背景の一つとする。With/Afterコロナの医療提供体制の1つとしても活動していくという。

こうしたことから、協会では今後、業界最大手の事業者が中心となって組織化された業界団体として、率先して自主基準を作成し、基準の強化と普及などを積極的に行っていく。
また、利用者に対しても、零売のサービスの価値や、正しい情報を伝えていく。協会では「利用者が安心、安全に適切なサービスを選択することができるようになれば、予防、健康意識が高まり、国民生活の質の向上(QOL)、健康寿命の延伸に寄与することが期待される」としている。

2021年1月中旬には協会のホームページ内にガイドライン(第1版)も公開予定。

また、設立を記念して、イベントを開催する。
「With/Afterコロナ時代における零売薬局の役割とは~医師・薬剤師・薬局経営者の立場から考える~」をテーマにした座談会を実施。
Withコロナ時代における零売薬局の役割について、医師や薬剤師、薬局経営者の立場から、「零売薬局の未来について」、「そもそも零売は儲かるのか?」、また現在検討をされている「アフターピルの取り扱いについて」などのトピックスをそれぞれの立場から座談会形式で議論していく予定という。
座談会は2021年1月29日(金)19:30~21:00に実施。ZOOMによるオンライン開催。
対象は零売薬局に興味のあるオーナー、薬剤師、医療従事者など。
参加費は無料。
座談会ゲスト・参加者は以下の人を予定。
加藤浩晃氏(医師、京都府立医科大学、デジタルハリウッド大学院客員教授)。
小瀨文彰氏(SDC株式会社 最高執行責任者(COO))。
大道一馬氏(株式会社バシラックス 代表取締役)。
長澤育弘氏(LONG STREAM株式会社 代表取締役)。
服部雄太氏(GOODAID株式会社 代表取締役)。
山本隆太郎氏(一般社団法人日本医療ベンチャー協会 副理事長)。

お申し込みは下記。
https://select-type.com/ev/?ev=MINQ4a8k8NI

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