Rソックスがエンゼルスから放出の右腕・アンドリースを獲得

チームの再浮上に向けて投手補強が急務となっているレッドソックスが先発・リリーフどちらでも使える便利屋右腕の獲得に成功した。レッドソックスは日本時間12月24日、エンゼルスからノンテンダーFAとなっていた右腕マット・アンドリースと2022年の球団オプションが付属した1年契約を結んだことを発表。今年3月にトミー・ジョン手術を受けたクリス・セールが来季出遅れ濃厚のため、アンドリースには開幕ローテーション入りのチャンスもありそうだ。

地元紙「ボストン・グローブ」のアレックス・スパイアーによると、アンドリースの来季の年俸は185万ドル。2022年の契約は年俸350万ドルの球団オプションまたはバイアウト25万ドルとなっており、アンドリースに保証されている金額の合計は185万ドルと25万ドルを合計した210万ドルとなる。また、投球イニング数に応じた出来高も設けられているようだ。

アンドリースはメジャーデビューした2015年から2018年途中までレイズでプレーしており、「レッドソックスに加入できて嬉しい。キャリア序盤にアメリカン・リーグ東部地区でプレーしていたとき、フェンウェイ・パークは一番好きな球場だったからね」と話している。「レッドソックスが僕に興味を示していると聞いて本当に嬉しかったよ」と迷わずレッドソックスへの加入を決断した。

アンドリースはメジャー6年間のうち、防御率5.26だった2018年を除く5シーズンすべてで防御率4点台。決して投手陣を大幅にグレードアップさせられるような存在ではない。しかし、0先発のシーズンが2019年だけ、0セーブのシーズンが2018年だけであるように、先発から抑えまで様々な役割をこなせる投手であり、先発・リリーフの両方に不安を抱えるレッドソックスにフィットする存在と言える。

今季はエンゼルスで16試合(うち1先発)に登板して2勝4敗2セーブ、3ホールド、防御率4.50、奪三振率9.28を記録。エンゼルスから来季の契約を提示されず、12月上旬にノンテンダーFAとなっていた。

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