タイガースがマーリンズから放出の右腕・ウレーニャを獲得

タイガースは日本時間12月24日、マーリンズからノンテンダーFAとなっていた先発右腕ホゼ・ウレーニャと1年契約を結んだことを発表した。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、ウレーニャの年俸は325万ドルで、先発登板数に応じて最大25万ドルの出来高が設けられているという。タイガースのアル・アビラGMは先発投手を1~2人獲得したい意向を明らかにしていたが、その第一弾として2017年に14勝を挙げた右腕の獲得に成功した。

今季までマーリンズ一筋で6年間プレーしてきたウレーニャは、メジャー3年目の2017年にブレイク。34試合(うち28先発)に登板して169回2/3を投げ、14勝7敗、防御率3.82、113奪三振をマークした。2018年は自己最多の174回を投げて防御率3.98と前年に続いて安定したパフォーマンスを見せたが、2019年は防御率が5点台に悪化。今季は開幕直後に発生した新型コロナウイルスのクラスターに巻き込まれた影響で5試合しか投げられず、0勝3敗、防御率5.40に終わった。

今季が60試合制の短縮シーズンだった影響で来季は多くの投手がフルシーズン投げられないことが予想されるため、アビラは先発投手の層を厚くすることを目指している。多くのイニングをカバーできる投手との1年契約を狙っていたが、補強ターゲットだった投手を次々に他球団に奪われ、ようやく今オフ最初のメジャー契約としてウレーニャを確保することができた。

ウレーニャはマシュー・ボイド、スペンサー・ターンブル、マイケル・フルマーの3人とともに先発ローテーション入りが確実視されている。残りの1枠をダニエル・ノリス、タイラー・アレクサンダー、タリク・スクーバル、ケーシー・マイズらが競争することになるが、162試合制シーズンにおける各投手の負担を軽減するために、6人制ローテーションの採用が検討される可能性もありそうだ。

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