アストロズ 左打ちの捕手・カストロ獲得に向けて真剣交渉中

アストロズは右打ちのマーティン・マルドナードとプラトーンを形成する左打ちの捕手を獲得すべく、パドレスからフリーエージェントとなったジェイソン・カストロと「真剣交渉」を行っているようだ。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドは両者の交渉が大詰めを迎え、まもなく契約合意に達する可能性があることを伝えている。もしアストロズがカストロの獲得に成功すれば、2016年までアストロズでプレーしていたカストロにとって5年ぶりの古巣復帰となる。

現在33歳のカストロは2008年ドラフト1巡目(全体10位)指名でアストロズに入団し、2010年にメジャーデビュー。2013年に打率.276、18本塁打、56打点、OPS.835の好成績をマークしてオールスター・ゲームに選出され、この年からアストロズを去るまで4年連続で2ケタ本塁打を記録した。

2016年オフにフリーエージェントとなり、3年2450万ドルでツインズと契約。2018年は故障により長期欠場したが、2017年は10本塁打、OPS.720、2019年も13本塁打、OPS.767と実力を発揮した。今季はエンゼルスとパドレスで合計27試合に出場したが、打率.188、2本塁打、9打点、OPS.668と不本意な成績に終わり、自身3度目となるポストシーズンでもほとんど出場機会がなかった。

アストロズは現在、40人枠のなかに捕手がマルドナードとギャレット・スタッブスの2人だけという状況。27歳のスタッブスは左打ちだが、メジャーでの出場経験がわずか33試合・49打席しかないため、アストロズは右打ちのマルドナードとプラトーンを形成できる左打ちの捕手の獲得を目指している。そして、そのターゲットはどうやらカストロに絞られたようだ。

契約合意に向けて「真剣交渉中」という報道が事実であれば、近日中にカストロの古巣復帰が実現するはず。来季のアストロズの捕手はマルドナードとカストロによるプラトーン体制となりそうだ。

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