【バドミントン】エース桃田は完全復活なったのか 協会幹部「事故など乗り越えプラスに」

男子シングルス2回戦でプレーする桃田(代表撮影)

バドミントンの日本のエースは完全復活なったのか。全日本総合選手権3日目(24日、東京・町田市立総合体育館)、男子シングルス2回戦で世界ランキング1位の桃田賢斗(26=NTT東日本)が秦野陸(19=トナミ運輸)をストレートで下して、準々決勝に駒を進めた。

今年1月のマレーシア遠征で「右眼眼窩底骨折」の重傷を負う交通事故に巻き込まれ、今回は11か月ぶりの復帰戦。23日の1回戦もブランクを感じさせない強さで快勝したが、周囲はどう見ているのか。

日本バドミントン協会の銭谷欽治専務理事(67)は「ほぼ完璧に戻っていると思います。(1回戦は)終始、余裕を持ちながらやっていました」と本紙に語る。さらに2016年の違法賭博問題で科された無期限出場停止処分から復帰した後、世界ランク1位、19年にワールドツアー11勝のギネス記録を達成したことにも触れた。

「4年前や今回の交通事故などいろんなものを乗り越えて、それを自分で取り込んでうまくプラスにできています。それは彼のポテンシャルが高いこともそうですが、周りのサポートもあってのこと。彼自身がいつも言う『感謝』の気持ちを忘れなければ、明るい未来が待っているはずです」

来夏の東京五輪まで残り8か月。桃田の復帰ロードに期待が高まる。

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