【競泳】孫楊の8年間資格停止処分が無効に! CAS裁定者の人種差別ツイートが決め手に

出場資格停止が無効となった孫楊(ロイター)

競泳男子五輪金メダリストの孫楊(29=中国によるドーピング検査妨害について、世界反ドーピング機関(WADA)は23日、同選手に科されていた8年間の資格停止処分を、スイス連邦裁判所が無効にしたと発表した。

まさかまさかの大逆転について、中国では処分を科したスポーツ仲裁裁判所(CAS)の裁定者1人に、人種差別の偏見があったという証拠が認められたため、と報道。新浪体育などは「玉林犬肉祭りが転機の原因か?」としている。

報道でその証拠として上げられているのがCAS裁定者の1人だったイタリアの元外相フランコ・フラッティーニ氏のツイート。2018年に中国の犬肉を食する「玉林犬肉祭り」を巡り、「玉林で犬猫を殺す不愉快なサディスト中国人は永遠に地獄に!」などと罵ったというものだ。これらが決め手になり、スイス連邦裁判所が孫楊側の上訴を認めたという。

係争はスポーツ仲裁裁判所(CAS)に差し戻され、異なるパネル構成で新たな裁定が言い渡されることに。まだまだお騒がせは続く。

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